2021年6月15日、日産はノートに新たなラインナップとして上級シリーズの「ノート オーラ」を追加すると発表しました。
発売は2021年秋ということですが、両車にどんな違いがあるのかは気になりますよね。
どの辺が上級なんでしょうか?
価格や乗り心地、そしてコスパなどおすすめ度をチェックしましたので、ご紹介します。
ノートとノートオーラは「性能」と「装備と価格」に違いがある!
日産のコンパクトカーにおける主力車種「ノート」は、2020年12月23日に新型を発売し、売れ行きも好調です。
グレード構成の特徴は従来型と違い、通常のノーマルエンジン(ガソリンエンジン車)を用意しないこと。
ハイブリッドのe-powerのみのラインナップなんですよね。
そして、日産は2021年6月15日に上級シリーズの「ノートオーラ」を新たに加えました。
2021年秋の発売予定ですが、どんな車に仕上がっているのか興味が湧きますよね。
それにしても、ノートのオーナーはがっかりしてるんじゃないだろうか?
ノートに比べて向上したのはモーターの出力と操縦安定性!
ノートとノートオーラの違いですが、まずは性能は異なります。
新型ノートオーラが搭載する発電用1.2Lエンジン、駆動用モーター、駆動用リチウムイオン電池は、基本的にノートと共通になります。
しかし駆動用モーターの性能は高められました。
ノートは最高出力が85kw(116馬力)、最大トルクhあ280Nm(28.6Kg-m)ですが、ノートオーラは最高出力が100kw(136馬力)、最大トルク300Nm(30.6㎏-m)に強化されています。
最高出力は18%、最大トルクは7%の向上ですね。
車両重量もノート「X」グレードが1220㎏に対して、ノートオーラ「G」は1260㎏と40㎏重いですが、それでも後車の動力性能は力強い。
アクセルペダルを軽く踏みながら巡行しているとき、登坂路に差し掛かって踏み増すと、ノートオーラはノートよりも駆動力が力強く沸きあがりますね。
急な上り坂でアクセルペダルを深く踏んだ時も、ノートオーラは高回転域の伸びがいいですよ。
アクセルペダルを踏み増した時の反応に違いを感じることができます。
またノートオーラはフロントウィンドウや天井部分の遮音を入念に行っていて、ノイズも抑えられていますね。
その代わりといってはなんですが、ノートオーラはWLTCモード燃費が悪化しています。
ノートは2WDが28.4㎞/L、e-power 4WDで22.7㎞/Lですが、ノートオーラはFFで27.2㎞/L、e-power 4WDで22.7㎞/Lになっています。
ノートに比べてノートオーラの燃費数値はノートに比べて4%ほど悪い結果ですね。
3ナンバーのワイドボディ化と17インチの高性能タイヤで、機敏で安定感のある走り!
また馬力だけでなく、走行安定性と操舵感覚も異なりますよ。
ノートオーラはノートに比べると操舵に対する反応の正確性が高いです。
下り坂のカーブでもノートオーラはノート以上に後輪がしっかりと設置するから、危険を避けるときでも挙動を乱しにくくなっています。
ノートオーラは操舵に反する反応が機敏なので、運転の仕方によってはボディの揺り返しが大きめに生じますが、4輪はしっかりと踏ん張っているので安定感があります。
この違いが生じた背景には複数の理由があり、まずはタイヤサイズですね。
ノートのタイヤサイズは15・16インチですが、ノートオーラは17インチに大径化されています。
タイヤの銘柄も異なり、ノートオーラは走行安定性に配慮したブリヂストン トランザT005Aを履いていますよ。
他にもノートオーラの全幅は3ナンバーサイズの1735㎜で、5ナンバーの枠内に収まるノートの1695㎜に比べて40㎜広くなっています。
そのためトレッド(左右のホイールの間隔)も20㎜広い1510㎜になり、4輪の接地性が向上していますね。
前輪のパワーアップに伴い、e-power 4WDのコーナリング性能も向上!
後輪をモーターで駆動するe-power 4WDの制御も異なる。
後輪のモーター出力はノートと同じですが、ノートオーラの4WDは、よく曲がる性能も際立っていますよ。
その代わりノートオーラに不利な面もあり、全幅の拡大に加えて最小回転関係も拡大しています。
ノートの4.9mに対して、ノートオーラでは5.2mになるから大回りですね。
乗り心地はノートど同党ですが、時速40キロ以下の低速域では、上下にゆすられる動きが気になります。
ノートオーラはスポーツモデルではなく、プレミアム志向のコンパクトカーなので、もっと乗り心地を向上させてほしいですね。
ノートオーラとノートの価格差は約42万円!でも標準オプション多くお得!
両車の違いは内装にも表れています。
ノートオーラでは、インパネの上面などにツイード調織物を巻き付け、合成皮革や木目調パネルを使われ、質感を向上していますね。
本革シートの造りは、3層構造も含めてノートと同じですが、本革の内装色はブラックに加えてグレーも選べます。
上質なリラックス空間を演出していますね。
またノートではセットオプションのものが、ノートオーラでは標準装着されているものも多いです!
ハイビーム時に対向車の眩惑を抑えるアダブティブ機能を備えたLEDヘッドランプ、後方の並走車両などを知らせる後側方車両検知警報、車両の周囲を上空から見たような映像として表示するインテリジェントアラウンドビューモニター、液相表示のインテリジェントルームミラー、アルミホイールなどは、ノートでは最上級のXでもオプション設定ですが、ノートオーラでは全車に標準装備されます。
さらにメーターパネルもノートとは異なり、全面液晶の12.3インチカラーディスプレイにバージョンアップしていますよ。
ノートオーラGの価格は261万300円、ノートXは218万6800円なので、両車の価格差は42万3500円です。
しかしこの金額のうち約27万円は先ほど説明した装備の価格換算額で埋まります。
そうなると残りの約15万円がノートオーラの3ナンバーボディ、質感を高めた内装、動力性能、走行安定性、静粛性の向上に支払われる対価ということになりますね。
まとめ
ノートとノートオーラを比較してみましたが、標準オプションの充実、そして車自体の動力性能や静粛性、内装の良さなどを比較しても、ノートオーラはお買い得といえそうです。
欲をいえば、もう少し外装にも手を加えてもらって、違いをはっきり見せてほしかったですけどね。
2021年秋の発売を楽しみに待ちましょう!