2021年4月19日から中国で開催されている「上海モーターショー2021」では、トヨタやホンダがSUVタイプの新型EVを世界初公開しました。
さらに、マツダでは現地合併企業である長安マツダが「CX-30」をベースにした「CX-EV」を世界初公開しました。
日本で販売されているモデルとは大きく異なっていますが、どの辺が違うのでしょうか?
早速調べてみましょう。日本での発売予定なども併せてご紹介しますね。
マツダが新型SUVを世界初公開!EVなのにタフ感満載なモデルで人気になるか?
CX-30EVのベースになるのは、2019年3月に開催された「ジュネーブモーターショー」で世界初公開されたCX-30になり、日本では同年9月20日から受注開始、10月24日に発売されました。
外観デザインは、なめらかで伸びやかなボディ曲面による美しさと、ホイールアーチ部とボディ下部の幅広クラッディングパネルによるSUVらしい力強さを両立しています。
また、高さ制限のある立体駐車場の利用が可能で、市街地でも取り回しが良く運転しやすいボディサイズになっていますね。
日本仕様に搭載されるパワートレインは、2リッター直列4気筒ガソリンエンジン(SKYACTIV-G)、1.8リッター直列4気筒ディーゼルエンジン(SKYACTIV-D)。2リッター新世代ガソリンエンジン(SKYACTIV-X)ですね。
そして今回中国で発表されたCX-30EVの外観デザインは、車高アップや大型サイトステップが搭載されたタフ感満載の仕様になっています。
また、ボディ前後にエアロパーツが追加されるなど、アウトドアとスポーツを兼ね備えたスタイリングになっているのが特徴です。
このCX-30EVのパワートレインは車名からも分かるように電気自動車(EV)ですよ。
発表したときには、詳細なスペックが明かされませんでしたが、長安マツダの次の様に説明しています。
「マツダは、2017年に『Zoom-Zoom Sustainabiliy Declaration 2030』を発表して以来、低炭素社会の実現と美しい地球の豊かな社会の創造に責任を負っています。また、2030年のカーボンニュートラル戦略に向けて、その強力なコア技術を活かした新エネルギーの展開に取り組んでいます。CX-30EVは、マツダの新世代車造技術と電動化技術『e-SKYACTIV』をベースに開発され、2021年中に発売予定です」
ということですね。他にも
「CX-30EVは、2021年の下半期に中国のパートナーと一緒に準備を進めている中国専用EVで、長安マツダで生産を開始し、中国市場に導入する予定です」
ということ。
つまり今の所は中国でしか販売しないってことなんでしょうね。
しかし、日本のユーザーからも多くの反響が集まっています。
日本のユーザーからは意外にも好印象?
外観デザインも結構違うCX-30とCX-30EVですが、日本のユーザーからはどんな反応が有るのでしょうか?
こちらアンケートの結果がありますので、ご紹介しましょう。
まずは、「CX-30EV」のデザインに関する質問ではこのような結果になっています。
- 好み:37.1%
- すごい好み:27.5%
- 普通:23%
- 好みじゃない:7.3%
- まったく好みじゃない:5.1%
このような結果ですね。
日本ではオフロードテイストを盛り込んだモデルや仕様に関心があつまっていることもあり、半数以上のユーザーが好むデザインと言えそうです。
次に「CX-30(日本仕様)とCX-30EV(中国仕様)のどちらが好き?」という質問では、「「CX-30EV(中国仕様)が57.9%に対して、「CX-30(日本仕様)」が42.1%と、ややCX-30EVが上回っています。
他に「CX-30EVは欲しいですか?」という質問では、「欲しい(79.2%」「欲しくない(20.8%)と8割近いユーザーが日本での発売を待ち望んでいます。
一方、日本では2021年1月から「MX-30(EV仕様)」が発売されていますが、同じマツダのEVとして比較すると、ユーザーはどちらに関心があるのでしょうか?
ユーザーの回答として、「CX-30EV」が65.2%、「MX-30(EV)」は34.8%となりました。
また、以前のユーザーの声では「MX-30」のデザインは良いが実用面で考えると、CX-30のパッケージが良い」「CX-30のEVがあれば良いのに」といったものもありました。
まとめ
基本的に、電動車を展開するにはバッテリーの配置を考慮したプラットフォームが不可欠と言われています。
そのため、各自動車メーカーはEVプラットフォームを開発していますが、今回のCX-30 EVは、既存のCX-30をベースとしているとみられ、バッテリー配置・保護の観点から底上げされたことで、車高が上がっていると考えられます。
それが功を奏したデザインとも言えますね。
今後、既存プラットフォームを活用したEVが日本市場でも登場するのか?
注目しながら見守っていきたいですね。
日本では売れると思いますけどね。期待しましょう!