2009年に日本を撤退したヒュンダイですが、ヒョンデと改めて日本に再上陸したのが2022年2月8日です。
日本市場に投入されるのはEVのアイオニック5とFCVのNEXO(ネッソ)というゼロMISSIONビーグルの2車種になります。
オンライン販売のみで今年5月にオーダーの受付を開始し、7月からデリバリーが始まります。
そんなヒョンデの韓国自動車はどう進化しているのでしょうか?
早速ご紹介しましょう。
欧州で評価が高いヒョンデ!
日本では韓国の自動車に対する評価は低く、だからこそヒュンダイは撤退したのだと思いますが、世界規模で考えると日本も危機感を持たなくてはならない状況になっています。
今やアメリカでホンダの販売台数を超え、欧州も日本勢ダントツのトヨタを相手にもしてないぐらい人気なんですね。
ヒョンデの667万台という世界販売台数はトヨタの1049万台には届いてませんが、414万台のホンダや407万台の日産をも上回っています。
それだけ韓国自動車は力を付けていると言うのを日本人としてはきちんと把握しなくちゃダメですね。
かつての「ヒュンダイ」が現在は「ヒョンデ」に!
今まではカタカナ表記の「ヒュンダイ」でしたが、日本再参入にあたり今回から「ヒョンデ」に会社名が変わっています。
まあヒュンダイ時代にはあまり売れてなかったので、心機一転という気持ちもあるのかもしれませんね。
果たして日本で韓国車が売れるのかどうかは凄く興味があります。
それでは次からは韓国車の進化をご紹介しましょう。
欧州車といっても過言ではない出来映え!
日本で販売されることになるアイオニック5ですが、とても進化している韓国車になります。
アイオニック5の開発主体は欧州にある開発部門ですし、デザインも欧州であり、そこで仕事をしているのはBMWやアウディやメルセデス出身の人達ということで、そりゃ欧州車になりますよね。
デザインもカッコよく、ヘッドラインなんか未来を感じさせるエクステリアで素晴らしいです。
アウディと同じく灯体の内側に模様を入れ、しかもライトを点けるとバンパー上面が発行するという凝った作りになっていますよ。
インテリアも新世代のBMWと比べても遜色のない質感で申し分ありません。
明るくて開放感のあるドライバーズシートに座って、運転すると「走り出しの自然な感じ&なめらかさ」が高いレベルで実現していて電気自動車として完ぺきとさえ思えるほどです。
興味深いのは後輪駆動の車ということで、理由は走る楽しさを追求したかったということで、やっぱり車はFRに限るのかもしれませんね。
WRC参戦の知見が生かされたアイオニック5の走りとは?
コーナーでアクセルを踏むと後輪から駆動力が立ち上がります。
この手の制御は4WDのノウハウを持つ三菱自動車は新型アウトランダーPHEVに採用してますし、日産も新型ノートから後輪優先制御を入れていてどちらも絶賛されていますね。
ヒョンデもWRCに参戦していますしノウハウがあるので、そのノウハウを取り入れてきたという事でしょう。
前後の重量配分も極めて良くて、後輪から駆動力を立ち上げているので、アクセルを踏むと気持ち良く曲がってくれるという事ですよ。
乗り心地もよくて欧州のノウハウを使っている現代モービスのダンパーがなめらかに動きます。
タイヤも内側に吸収材がはいっているミシュランのパイロットスポーツEVを使用しているという詰め込みが凄いですね。
またアウディやBMWに採用されているコースティング(電車のような空走)の自動制御もあり。
先行車がいなければコースティング、先行車がいたら回生させて車間距離をキープするという制御のため、電気自動車は電費も伸びますし運転も楽になります。
ブレーキシステムもトヨタと同じ100%ブレーキバイワイヤを採用してるということで、至れり尽くせりですね。
アイオニック5のプロフィール
アイオニック5は電気自動車専用のプラットフォームに基づくリヤ駆動を基本としたモデルで、既にグローバルには販売実績のある電気自動車になります。
ドイツでカーオブザイヤーを獲得している等海外で高い評価があるんですよね。
日本に導入されるのはバッテリー総電力量でいうとkWhと72.6kWhの2種類で、72.6kWhのほうにはフロントモーターを配したAWD仕様も用意されます。
一充電走行距離は618キロと、実用上の課題も少ないでしょう。
価格帯は479万円~589万円で、最大80万円の補助金が期待できる事を考えると十分にリーズナブルな価格設定という印象ですね。
まとめ
日本人だと韓国車というだけであまり売れないんでしょうけど、車としてはとてもイイ電気自動車だと思います。
この価格帯の電気自動車を買おうと考えた場合、最有力候補になるほど魅力的ではないでしょうか?
参考までに説明すると価格的な競合車は日本勢だとbZ4X、スバルのソルテラ、日産のARIYA、海外勢ならテスラモデル3やVWのID.4といった主力車種になります。
同じ価格帯のなかでは性能や質感も素晴らしい電気自動車なのは間違いありませんね。
韓国っていう事を考えないと良い車だと思いますけどね。
一応購入リストに入れて見ても良いのではないでしょうか?