2022年1月に通算6台目になるホンダの新型ステップワゴンがベールを脱ぎました。
価格やグレードなど詳細はまだ未発表ですが、今春発売というアナウンスもありましたね。
そしてなによりもそのデザインが変わったことにより評価を受けているようです。
トヨタの新型ノア&ヴォクシーは一足早く発売されましたが、新型ステップワゴンとの違いはどうなんでしょうか?
ステップワゴンは原点回帰のデザインに見えますが、果たして結果は?
色々と調べてみましたよ。
原点回帰を目指す新型ステップワゴンの実力は?
新型ステップワゴンは正常進化していると言えるでしょう。
今のホンダ車の流れに沿った視界の改善は評価されますが、特に目立った特徴は無いような気も芦増す。
安全装備の充実やオットマンを備える2列目シートも、他のミニバンでもやっているので特段ステップワゴンだけの装備と言うことでもありませんよね。
そんななか発表された新型ステップワゴンはやはり原点回帰の感じがします。
初代ステップワゴンは1996年に発売されていますが、あの箱型のスクエアデザインが帰ってきた感じがあり、懐かしさの感じられる優しいデザインと言えるでしょう。
車酔いを防ぐ工夫などが施され、子供などの同乗者に向けた優しさで購入して乗り始めてから気付くこともありそうなステップワゴン。
元々ステップワゴンは、低床設計による優れた乗降性な乗員への配慮がよくて、歴代モデルもそこを進化させていました。
ターゲットは「29%の価値観」
フロントマスクのデザインも、スパーダについては以前より表情も穏やかになっています。
トヨタのようなオラオラ系で、責めた感じはしないですよね。
コンセプトからデザインまで車両全体の整合性がとれていて、今回のステップワゴンに関しては「ホンダの通常のデザインは、車両のコンセプトとは別々に勧められるが、今回は連携を取りながら作業した」ということで、バッチリコンセプト通りの仕上がりに見えますね。
またホンダは、ミニバンの外観に対するユーザーの見方として、興味深いデータを示していました。
ミニバンを買う人達の理想のデザイン世界観として、存在感の強いオラオラ系が30%、VIP感覚は12%、スタイリッシュも29%ということで、合計すると71%は注目を集める外観が好みという事ですね。
この傾向を踏まえた上で、新型ステップワゴンは、あえてクリーン、暖かさ、シンプルといった新しいナチュラルな価値観を目指していて、上記の71%を差し引いた29%の価値観に狙いを定めているのもしれません。
オラオラ系とは違う自然なで人が他のミニバンと違う、新型ステップワゴンのセーフスポイントになるのは間違い無いでしょう。
といっても、今後どうなるかは分かりません。
ホンダは売れ行きが悪いとマイナーチェンジでフロント等を派手にしてくる傾向にありますからね。
今回の新型ステップワゴンはエアーとスパーダの二種類ですが、スパーダの方も比較的おとなしめなので、それが受け入れられるかはまだ分かりません。
個人的には凄くシンプルでそれいてスタイリッシュでカッコイイと思うんですが、どうでしょうか?
ノア&ヴォクシーはフルモデルチェンジし、発売されましたが、こちらはノアはまあ通常進化ですが、ヴォクシーはオラオラ系を加速させましたよね。
かなり責めたデザインですが、これがどう言う結果になるのかは今から楽しみです。
ノア&ヴォクシーとの比較で新型ステップワゴンの価格はどうなる?
新型ステップワゴンはスタイリッシュな直線箱型のデザインで原点回帰を打ち出してきましたが、ユーザーから共感を得られるのかはこれからの売り方にも関係してくるでしょう。
ドライバーから2/3列目まで、全ての乗員に与えた優れた視界なども、実際に購入して乗ってみないと分かりませんからね。
「地味な車だね」で終わっては勿体ないほどの良い出来なんですが、そこはホンダの営業マンに頑張って貰いたいです。
そしてその上で大事なのはやはり価格でしょう。
新型ノア&ヴォクシーはノア(2WD)でノーマルエンジンは267万円~332万円、ハイブリッドは305万円~367万円。
ヴォクシーはそれよりも高くなりますが、最上車種で400万弱といった所でしょう。
この価格を考えるとステップワゴンは機能を充実させても値上げは出来ません。
新型ステップワゴンエアはホンダセンシングに加えて、後方誤発進抑制機能、低速時に運転を支援するトラフィックジャムアシスト、フルLEDヘッドランプ、両側スライドの電動機能などを標準装備しています。
それでも価格は290万円未満に抑えたいですね。
ノアの標準ボディにノーマルエンジンを組み合わせた中級のGが297万円なので、これよりは割安に魅せたいところでしょう。
また、ノア&ヴォクシーはノーマルエンジンとハイブリッドの価格差を35万円に抑えています。
そう考えるとホンダのステップワゴンも同じぐらいに抑えなければ勝負にならないでしょう。
ミニバンは出費にシビアなファミリーユーザーが中心なので、価格競争も激しくなります。
でも、新型ステップワゴンはお披露目はしましたが、価格などはこれからなので、後出しジャンケン的に勝負出来るでしょう。
今度ばかりは一矢報いて欲しいですね。
まとめ
新型ステップワゴンについてご紹介しました。
ホンダという会社的には是非ともステップワゴンが売れて欲しいでしょうね。
最近はN BOXのヒットもあり、それにフィット、フリードなどが売れていますが、ホンダのイメージが小型化している感じです。
小さな車のメーカーという印象を是非とも払拭したいというのが本音でしょう。
そのためにも新型ステップワゴンの大ヒットを期待したい所ですね。