ホンダが2023年4月に2021年末に国内で販売を終了したミニバン「オデッセイ」の新型を、日本国内で発売するとアナウンスされました。
一部改良と言う事ですが、前モデルとの違いはあるのでしょうか?
価格や発売日、その他特徴などまとめてご紹介しましょう。
オデッセイとは?
オデッセイは1994年に初代モデルが登場しています。
FFセダン車「アコード」のプラットフォームをベースに、乗用車テイストの走行感覚や、使い勝手の良いパッケージングが新鮮な印象を与え、瞬く間にヒット作になりました。
多人数乗り可能なワゴン車といえば、商用ワンボックスバンからの派生モデルが多かった日本に於いて、新しいミニバンブームを巻き起こす先駆け的存在と言えます。
その後世代を重ね、最終モデルとなったのは2013年にフルモデルチェンジした5代目です。
国内向けオデッセイとして始めて後席スライドドアを採用した他、従来型に比べ背を高めたことで室内空間を拡大。
高級感を大幅にアップさせたことで話題を呼びました。
その後ハイブリッドモデルを追加するなど度々改良を実施。
2020年11月には、内外装のデザインを大幅に変更し質感を向上させるマイナーチェンジを行い、リフレッシュも図っていました。
しかし、生産を行うホンダ埼玉製作所佐山工場閉鎖に伴い、マイナーチェンジから僅か1年の2021年12月に突如生産終了になっていました。
2023年発売の新型オデッセイの改良ポイントは?
長年愛されてきた同モデルを継続して販売したいというホンダの考えと、市場からの要望により、従来モデルをベースとした改良型の販売が決定したということ。
最新のオデッセイは、外装の一部をリニューアル。
「精錬」をコンセプトに押し出し感と高級感を演出する新たなフロントグリルで存在感を高めるなど、シンプルでありながらも重厚感のあるデザインにしたということです。
内装については本革シートを標準化し、2列目には両側アームレスト付き4ウェイパワーシートとシートヒーター、折り畳み式の2列目シートセンターテーブルを装備。
エレクトリックギアレクターやワイヤレス充電器も新たに採用し、利便性の向上も図られたということです。
またパワートレインは2.4Lガソリンエンジンが廃止され、2LハイブリッドのFF車のみ設定されます。
新タイプe:HEVアブソリュート・EXブラックエディションが設定!
こちらが新たに設定されるグレードになります。
ブラックを基調としたフロントグリルやドアミラー、アルミホイールなどにより、洗練されたプレミアムなイメージを創り出しています。
やっぱり、黒を基調とすると精悍で格好良くなりますよね。
安全運転支援システム「ホンダセンシング」には、新たに近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビーム、急アクセル抑制機能を追加。
また車載通信モジュール「ホンダコネクト」を搭載し、コネクテッドサービス「ホンダトータルケアプレミアム」を利用可能ということです。
内外装をリファインし、最近デビューしたホンダ車に搭載されている最新の安全・快適装備を盛り込んだオデッセイとして再登場するという事ですね。
EXブラックエディションに関しては、440万円ぐらいではないかと言われています。
また、前モデルはガソリン車が349万5000円~、ハイブリッド車が419万8000円~でしたが、若干の値上がりはあると思いますけどね。
先行公開の理由は?
新型オデッセイというか、改良オデッセイですが、2023年冬に発売とアナウンスされました。
現在4月なので、半年以上も先の発売という事です。
先行予約は秋からということですが、かなり時間がありますよね。
なぜこんなに速く公開したのか?
その理由は二つあると思われます。
まず、新型コロナウイルス感染拡大の影響による、半導体を含めた各種パーツの京急が滞っている状態が今も続いていることですね。
なので、どこのメーカーでも新車は納期まで「半年待ち」は当たり前で、人気車は1年以上というのも珍しくありません。
納車までの期間を少しでも減らす為に、発売までのリードタイムを取って生産を前倒しで進めるという意図もあるでしょう。
そしてもう一つはライバルの動向を牽制して、この時期に先行公開したという事です。
最大のライバルであるトヨタ・アルファード/ヴェルファイアは、2023年初夏にフルモデルチェンジと噂されています。
また、日産のエルグランドも、この冬に13年ぶりにフルモデルチェンジされるという噂もあるんですよね。
そこで、その前に改良型オデッセイの内外装を見せて、ユーザー予備軍をこちらにふり向かせようという事でしょう。
ホンダにとっても、貴重な高価格帯モデルのオデッセイですし、力の入りようもわかりますよね。
今年の冬にはLクラスミニバンの三つ巴の戦いが展開されるということでしょうね。
まとめ
新型オデッセイが発売決定ということで、ご紹介しました。
生産は中国でされて逆輸入という形のようですが、楽しみですよね。
それほど改良はされていないようですが、フロントグリルが変わるだけでも売れますからね。
また内外装共に最新設備を投入という事で、ある程度は売れるでしょう。
2023年12月発売予定ということですが、どれぐらい売れるのか楽しみですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。