2023年1月に、スズキがインドで世界初公開した5ドアのジムニー。
ジムニーとは言っても日本の軽自動車のジムニーではなく、一回り大きいジムニーシエラの5ドア版ということですが、今まで3ドアしかなかったので、とても気になりますよね。
今の所日本での発売は発表されていませんが、発売されれば人気になること間違いなし！
今回はそんなジムニー5ドアの日本発売はどうなるのか？
また3ドア版ジムニーとの違いなどもご紹介しましょう。
ジムニー3ドアシエラとの違いはホールベースの拡大！
インドで発表された5ドア版のジムニーは、日本で言う「ジムニーシエラ」の5ドア版になります。
ただし、後席ドアのエリアを設けるために、ジムニーシエラ（3550mm）に対して、全長を300mmも延長し、全長3850×全幅1645×全高1730mmとなりました。
前後オーバーハングの変更はなく、すべてホイールベースの延長に充てられていて、これまで真四角に近かったジムニーが、ロングホイールベースされた間延びしたSUVになった印象ですね。
乗用定員はシエラと同様の4人ですが、ラダーフレーム特有のハードな乗り味のジムニー/ジムニーシエラだけに、2列目スペースが広がり、5ドアとなったことで、荷物へのアクセスがしやすくなったことは、使い勝手の面でプラスでしょう。
他に、日本のジムニーシエラとの違いは、外観に若干の違いがあることと、5ドアになったことで、ボディ側面のガラスが3枚になった事ぐらいですね。
内装に関しては、ホイールベースの延長によって、後席と後輪の位置関係が変わるので、後席の座り心地の改善などは考えられますが、見た目や装備の違いはほとんど無いと言えます。
ジムニー5ドアの外観（エクステリア）と内装は？
ジムニー5ドアのボディ側面は、サイドウィンドウが3つに分割された「6ライト」のデザインです。
荷室の左右にもウィンドウが備わり、後方視界にも配慮されています。
最低地上高は210mmで、ジムニーシエラと同じですね。
悪路の凸凹の乗り替えやすさを示すランプブレークオーバーアングルは、ホイールベースの拡大によって24度とされ、3ドアのボディの28度に比べると減りました。
それでもアプローチアングルの36度、デパーチャーアングルの50度は3度後共通で、5ドアボディになっても悪路走破力は十分に高いですよ。
また、内装ですが、ジムニー5ドアは後席の足下空間が広がるため、前後席をリクライニングして連結させる機能も採用されています。
荷室長も拡大され、積載性も向上しており、ファミリーカーとして使いやすいSUVと言えるでしょう。
ジムニー5ドアの価格は？
日本に導入されることを前提に価格を予想してみましょう。
3ドアボディのジムニーシエラには「JL」と上級の「JC」という2つのグレードがあります。JCにはLEDヘッドライトやアルミホイールが標準装着され、5ドアボディが設定されるときにはJCが主力になるでしょう。
国内で販売されるジムニーシエラJCの価格は、5速MTが198万5500円で、4速ATは208万4500円です。
5ドアボディの価格は3ドアボディに比べて20～25万円の上乗せになるでしょう。
4速ATであれば、仮に22万円の価格アップでも5ドアボディは約230万円で、お買い得感がありますよね。
最高でも240万円以下にすれば、ライバル社の上級グレードと比較しても十分対抗できるでしょう。
日本での発売は2024年？
気になるジムニー5ドアの日本導入ですが、2023年3月時点ではまだ、スズキから正式なアナウンスはありません。
しかし、国内のジムニー/ジムニーシエラの人気を考えると、導入は確実でしょう。
ただ、時期に関しては、まだまだ先になりそうですね。
ジムニー/ジムニーシエラの現状の納期は1年、1年半程度と言われており、それを考えると5ドアがそれを差し置いて発売されるとは考えづらいと言えるでしょう。
発表はされても発売は大分後になってしまう可能性もありますね。
予想すると、2023年10月末～11月初旬に予定されている日本モビリティーショー2023で発表されて、発売開始は2024年秋頃という流れになるのではないでしょうか？
現行型が2018年に登場し、長い納車待ちが発生するほど人気となったジムニー/ジムニーシエラだけに、5ドア版も受注が殺到されると予想されますが、日本で人気があるのは「軽自動車」のジムニーですよね。
2022年の国内販売台数はジムニーが4万1405台、ジムニーシエラが1万7820台と軽自動車のジムニーが2.3倍売れています。
発表された5ドアジムニーは、日本で人気のあるコンパクトSUV枠になりますが、人気ジャンルであるだけに、ヤリスクロスやライズ/ロッキーと言った強敵がライバルと言えますね。
これらの状況を踏まえると、今回の5ドア版はそこまでの人気にならないという可能性も考えられる事から、なかなか人気の予想はしにくいです。
例えば軽自動車（全長3.4ｍ以下）でジムニー5ドアが作られれば、大ヒットするでしょうが、軽自動車ジムニーには、後席ドアを設ける物理的な余裕がなく、フロントドアを小さくしつつ、後席ドアは観音開きドアにでもしないと、収めることはできません。
ただ、ジムニーシエラ（と同じサイズ）であっても、5ドアモデルは、ファンが待ち望んでいた仕様で、とても楽しみですけどね。
というか、早く日本発売をアナウンスして欲しいですし、早く発売して欲しいですね。
期待して待ちましょう！